
ダントツかけっこ塾では年齢に見合った走り方の指導が大切であると考えています。レッスン内容が同じであっても受講者の年代によって伝え方や習得の過程を変えることで、短時間で有意義な学習ができるようにしています。
幼児期(5~6歳)
走るって楽しい!走るって気持ちがいい!
走りに対する興味と関心を育てて 上達の意欲につなげるレッスン
幼児期の発育と発達

図表参考:スキャモンの発達発育曲線(Scammon 1930)
神経が大きく成長し潜在能力が引き出される時期といってよいでしょう。今の時期に、走る・跳ぶ・蹴る・投げる・バランスをとるなどの基礎的な運動動作を習得していくことがとても大切です。
また身体を動かすうえで大切なリズム感が養われる時期でもあります。運動の種類が偏りすぎたり専門特化したスポーツに集中することは避け、多種多様な動きを経験しましょう。
幼児期の子どもたちは「走る」ことに対して試行錯誤の真っ最中です。身体を動かす経験が未熟な今の時期は、知識やテクニックよりも単純な運動量=経験値による差が大きくなります。つまり走ることに興味と関心を持ち、積極的に走る子ほど速くなりやすいと言えるでしょう。

標準的な学びのイメージです。
幼児対象のレッスンでは直感的に学ぶことを重視しています。「クイズ感覚で知る、正解の動きに挑戦してみる、実際に走ってみる」を繰り返し、体験の中で自然と走りのフォームが身についていくように指導をします。
専門的な学習は少しに留め、人間の基礎的な運動動作としての「走り方の教育」で健全な心身発達を促します。
レッスンの最中や後に走っている姿を見て、教わったことができていないように見えて不安に感じたり、心配になってしまう方もいるかと思います。1回だけで完璧になる子はいませんので、ちゃんとやろうとしている様子が伺える場合は練習する過程を少し見守ってください。
学童期前半(1~3年生)
1個できたら上手に、全部できたらもっと上手に!
適切なフォームを身につけ 未来につなげるレッスン
学童期前半の発育と発達

図表参考・出典:宮下充正「子どものスポーツ医学」
7歳~9歳ごろは神経系の発達量が最も多い時期であることが分かります。
この時期に多様で良質な運動経験を重ね、精度を上げていくことで、身体を意図したとおりに巧みに動かす力、いわゆる”運動神経”が養われていきます。裏を返せば動作のクセや偏った運動経験による影響も大きくなってしまう時期でもあります。
小学校低学年~中学年ごろは手足をバランスよくスピーディーに動かす力が順位やタイムに影響します。適切な走りのフォームを覚えて正確に繰り返せる力を養うことが速くなるカギとなります。また適切なフォームで何度も実走していくことでクセのない動作が身につき、神経の発達にも良い影響を与えていきます。

標準的な学びのイメージです。例えば1年生と3年生では指導の仕方や内容も少し変えています。
低学年対象のレッスンでは、感覚的な学びを中心に正確な動作を身につけて繰り返す力をつけていくことを重視しています。覚えることが複雑になりすぎないように一つ一つの要素を簡略化し「簡単+簡単=?」の足し算で走りのフォームが身についていくように指導をします。
今のうちに「できること」を増やしていくことで将来より高度で専門的なテクニックを習得しやすくなります。
走る運動というのは頭から足まで全身を使う運動です。できない動作や癖の強い部分ばかりを気にしてしまいがちですが、1個だけでも覚えて実践するうちに総合的な力がつき、できることが増えたりフォームが改善される場合があります。あまり1つの課題にとらわれず、本人ができる範囲で挑戦する様子を少し見守ってください。
学童期後半(4~6年生)
中学生になっても活かせる一生モノのスキル
頭と身体で走りを理解し 自ら成長する力をつけるレッスン
学童期後半の発育と発達

図表参考:発育発達から見たゴールデンエイジの概念(小野 1996)
大人と変わらないほどに発達しながら子どもならではの柔軟性と吸収力を持ち合わせた脳。そこへ身体の発達が追い付いてくる9歳~12歳ごろは運動技術の習得に適したゴールデンエイジと呼ばれています。
ゴールデンエイジは高度な技術も短期間で習得しやすいという特性があります。今の時期にクセのない適切な走りのフォームを習得すれば、一生もののスキルになるといえるでしょう。
4月生まれと3月生まれの差もほぼなくなってくる小学校高学年以降は、個々のテクニックと身体能力がより重要になっていきます。速く正確に動くにはどうすれば良いのか、失速せず走りきるにはどうすれば良いのか、頭と身体の両方で走りを理解することで速くなっていきます。

標準的な学びのイメージです。例えば4年生と6年生では指導の仕方や内容も少し変えています。
高学年対象レッスンでは走りの理解を深めることを重視しています。「知る→実践する→実感する」を繰り返していく過程で知識と動作が結びつき、教養として走り方が身につくように指導をします。
「どうして自分は速く走れるのか」「どうして自分はあと一歩及ばないのか」「どうして自分は走ることが苦手なのか」子どもたちがそれぞれの立場でヒントを掴み、自分自身のレベルアップへとつなげる後押しをします。
特に5,6年生は身近な人が近くで見ていると恥ずかしがったり真剣にやらない場合があります。見学を嫌がったりあまりやる気がないように感じた場合は少し離れた所で見たり送迎だけするなど、本人の性格に応じた見守りにご協力ください。